アンティークのアクセサリーを扱うお店で指輪を買った。小さなパールとダイヤを組み合わせ、少し大き目のパールの周りをダイヤがキラキラと囲んだものと、そのとき買ったサファイアとルビーと猫目石(といってもクズ)の周りをダイヤ(といっても、これはもっとクズ)が囲んで横に並んだそれと、みんな欲しくて悩みに悩み、結局パールのは諦めた。諦めたものの、あれは今ごろどうなっているかな、まだあるかしらと気を揉んでいる。それより何よりお店の人の飛び切り小さなパールのネックレス、ネックレスの先にはその小さなパールで作られたハートのペンダント、これが素敵、聞くとシードパールだということ。なるほど種のように小さい。やはりヴィクトリア王朝時代のもの、忘れられないパールの一つになった。『ヒチコック劇場』だったと記憶している。大富豪の老人と結婚した、遺産目当ての若い女性に老人が結婚記念日ごとに一粒のパールを贈る。長いテーブルの端から端に座っている婦人にコロコロ転がす。それは何年も何年も、何回も何回も、老人より若い女性のほうが先に死んだんだか、殺されたのか、よく覚えていないけれど、テーブルを転がる大きなパールが見事だった。画面で見る印象的なパールのシーン、それ以外はやはりさりげなく清楚で、物静かな思いを表現していることが多い。次には少し注意深く見てみるのもいいかもしれない。外国の雑誌でシャネルのパールを、裸に近いセクシーな雰囲気に合わせていた。それはあっけらかんと明るくて、いつもゴージャスな扱いでしか見ないアクセサリーが、こんなにも表情を変えることにびっくり。一連のパールだけでもいく通りにつけられるか、暇なときにいろいろやってみるのも楽しいかもしれないな。
私は毎日、家に帰るとバッグの中身を全部出して、柔らかい布で一つ一つ丁寧に拭き、手入れをしています。一度持って出かけたバッグを次の日すぐ使うようなことはせず、一週間は休ませます。毎日バッグのケアをしないのは、下着を替えないのと同じくらい、不快なことなのです。決して着飾ることだけがおしゃれではありません。そうしたところにまで手をかけることこそがおしゃれの基本だと私は思うのです。ただし、それをまめにできるようにするためには、やはりいいバッグを持つことが必要条件かもしれません。その辺に放り出しておけるようなバッグを持っているうちは、なかなか実行できないと思います。もし二、三十万円のバッグを買ったとしたら、大切にきちんと手入れをしようという気になるでしょう?前から憧れていたバッグを買うためにボーナスを注ぎ込んでしまったとしても、それによって、あなたが優雅でエレガントな時間を持つことができるのであれば、無駄な出費ではありません。むしろ上手なお金の使い方と言えます。
コーデュロイパンツ(corduroypants)は、別名「コール天」。縦方向に走る毛羽、縞模様に見える生地。畝の幅によってピンウェール、レギュラー、ワイドヴェールなどと区別できる。もともとイギリスの煙突掃除のユニフォーム素材だったが、彼らがそのズボンの裾をブーツの中にたくしこんで仕事をしているのに注目したサヴィルーロウのテーラーが、スーツ素材として採用した。1950年代後半から、コート、スラックス、ジャケットの生地として大流行した、カジュアルウェアの代表的な素材。そして、カーゴパンツ(cargopants)。厚手の綿布などの丈夫な素材で作られ、後ろに大きなベローズポケット、前にも大きなパッチポケットがふたつついたパンツ。前のポケットは上まで伸びて、ベルト通しになっている。そこに真鎗のバックルつきの厚手のキャンバス布のベルトを通す。両サイドにアコーディオンポケットがついたものが一般的。カーゴは「貨物、貨物船」の意味で、貨物船の乗員が愛用したことからその名がついた。