日本人の多くは、顔のシワを治すことに倫理的(?)罪悪感や、ひけめを感じるようです。後ろめたい気持ちのまま、隠れるように手術を受けて、他人に悟られないかといつも心配しながら余生を生きる、という暗い状況にだけは絶対になっていただきたくありません。自分の倫理観や罪悪感を解決できずに手術を受けることは、それまで、なんら人に恥じるところなくプライド高く生きてきたという自尊心と誇りを傷つけ、大きな後ろめたさと、後悔を背負い込むことになり、精神衛生上最悪です。とことん納得して受けることが、とてもたいせつです。そして時間をかけてよく考えてください。アンチエイジングの手段は手術だけではありません。どの方法を選ぶとしても明るく、前向きに生きるために役立てることがなによりも重要です。
1日はヨガからはじめましょう。まだ眠りから覚めきっていない心とカラダを、やさしく揺さぶって、気持ちよく起こしてあげます。パジャマのままでOK。朝一番のヨガは心とカラダの調和をとって、その日1日を快調にすごさせてくれます。活力が静かに湧きあがり、今日はどんな日になるのか、楽しみな気持ちになってきますよ。朝のヨガは、連続する12ポーズからなる、「太陽礼拝」を行います。すべてのヨ・ガの基本がこの流れのなかにありますので、ぜひ覚えてください。毎朝行うことで、太陽の光やエネルギーが全身に満ち、真の美しさへといざなってくれます。すべてのポーズが太陽への礼拝であることを意識しながら、今日を迎えられたことへの感謝の気持ちとともに行いましょう。
感染症がなぜ、いまになって急激に増加しているのだろうか。これには、大きく二つの原因が考えられる。細菌そのものの変化とわれわれ人間の変化だ。人類は、長い間感染症に悩まされてきた。結核をはじめとして、ペスト、コレラなどが死亡原因の主であった時代は長かった。近年、抗生物質の発見によりこれらの感染症は大部分が克服された。しかし、この抗生物質こそが細菌を変化させ、現在の感染症の原因となってしまったのである。抗生物質はたしかに細菌の発育や繁殖を抑制し、人類を感染症から守ってきた。しかし、細菌は突然変異により、抗生物質に耐性をもった新型の種類をつくり出す能力を多分に備えている。人間などでは、突然変異種が生まれる可能性は低い。また人間が、次世代の人間を生み出すのにも二十〜三十年ほどかかる。しかし、細菌は条件さえ整っていれば三十〜四十分程度で二倍に増え、突然変異を起こす確率もかなり高い。つまり、細菌はかなりの短時間で、抗生物質にも耐えうる新しい型をつくり出すことができるのだ。抗生物質に耐性を持つ菌があらわれたのは当然のことといえる。すると人類は、耐性菌にも効く抗生物質をつくりだし、再び耐性をもつ菌があらわれて……というように、人間と細菌のいたちごっこが続いている。人類もかなり頑張ってはいるが、時間的にも数的にも細菌が有利で、将来的に細菌側の全面勝訴となる可能性は否定できない。ちなみに、抗生物質の耐性菌が次々とあらわれ、手術後感染症が続発するために、耐性ができた抗生物質を整理する監視制度もできているくらいだ。