日勤では、朝の申し送りが終わればすぐに患者のバイタルサイン(血圧など身体状況)のチェックや点滴などに追われる。寝たきり状態の患者の清拭やオムツ交換などは、他の病院では介護職等が「看護補助者」として担当することもあるが、夏実さんの病院ではすべて看護師の仕事だ。足腰に負担がかかる。夏実さんの職場では夜勤で17時間拘束という長時間を2人でこなすため、特に負荷がかかる。夜間、2〜3時間おきに病棟をラウンド(巡視)しなければならない。それだけでも精一杯なところへ、地域の高齢者がひっきりなしに救急車で運ばれてくるため、入院手続きや救急対応に追われ仮眠のとれる時はほとんどない。救急患者が医師の専門外だった場合、他の病院に搬送されるが、看護師1人が救急車に同乗するため、夜勤を1人でこなすことになる。一睡もせず夜勤明けに看護記録をつけるため2〜3時間残業するのは日常茶飯事。そうした勤務状況のなかで、夏実さんは20代後半で子どもを授かった。
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